山北徳洲会病院で勤務させていただき、半年以上が経ちました。多くの自然に囲まれて生活することに憧れ、また僻地医療・災害医療に興味があったわたしにとって、ジャパンハートの災害支援スキームに参加して山北で働けることはとても恵まれた環境だと思います。

病院のすぐそばには日本海があり、病棟の窓から一望できます。晴れた日は深い青が太陽に照らされてきらきらと、夕方には空が夕日に染まってピンクがかったり燃えるような赤色になり、言葉にできない、写真にはおさめきれない美しさです。

住んでいる地域から市内までのドライブも癒しの時間です。秋には紅葉をたくさん楽しみました。最近では雪が降り毎日風もつよく、荒々しい日本海と雪の積もった山の景色を眺めることができます。これから寒さや天候はより一層厳しくなっていくと思いますがそれすらも興味深く、ここでの暮らし方を職場の方々に教えていただきながら安全に注意して過ごしたいと思っています。

山北に来たばかりのころは僻地医療がどういうものかを理解できず、働く中でもっと良い方法があるのではと疑問に思う場面もありました。しかし一緒に働く看護師やコメディカルの方々とのお話や患者様との関わり、日々の業務を通して、この病院に求められていることは何かを考えるようになり、自分自身の視野が少しずつ広がっていると感じています。

都心ほど薬剤や物品が潤ってはいないこの環境で、看護師として患者様にできる最善は何かを考えることが以前よりずっと多くなり、自分の看護観と向き合う時間が自然に増えました。

山北徳洲会病院での勤務は残り4カ月となりますが、日々新しい気づきを得られるいまの環境に感謝し、より多くを学び身に着けられるよう一日一日を大切に過ごしたいと思っています。